新型コロナウィルス感染症治療薬に処方

現在、新型コロナウィルス感染症の経口抗ウィルス治療薬として2剤承認され、現在国産の治療薬の申請を政府が審議中です。 国産薬はウィルスの増殖は抑制できる可能性はあるものの症状改善に明確な効果が示されていないという疑義から審議が延びています。 …

発熱患者難民

コロナの隔離期間の短縮を求めるブログを7/20に書いたら。本日隔離期間の短縮が発表されました。 ところで、私が所長を務める慈恵医大晴海トリトンクリニックでは発熱外来をおこなっていますが、発熱の方と一般の患者さんはゾーニングによって隔離されてい…

新型コロナウィルスの感染再拡大で思うこと

新型コロナウィルスの感染再拡大が起こっていますが、以前と比べて皆さんの捉え方も様々ではないでしょうか? 新型コロナウィルスは弱毒化しいているものの高齢者への感染は重症化するし、後遺症のリスクもある。 子供は成長や熱中症の観点からマスクは外す…

体内システムがリセットするよう刺激を与える

“寒中水泳”やサウナが体に良いと考えられています。 極端な温度に短時間でも体を晒すことは、細胞にストレスを与え、断続的断食と同様に、サーチュインと呼ばれる長寿遺伝子を活性化させることが期待されています。例えばウォーキングをする人なら、10~30秒…

DNAの長寿スイッチをオンにする

食生活やその他の習慣が生物学的年齢を若々しくする方向に導くことができる可能性があります。 最近のヨーロッパにおける研究では、野菜や果物、魚、脂肪の少ないタンパク質、ナッツ、マメ類、オリーブオイルなどを多く摂る地中海ダイエットを1年間実践した…

長寿の秘訣

「長寿の秘訣は?」と聞かれたら皆さんはどのように答えるでしょうか。 最近の研究では チョコレートを毎日食べるとか、缶ビール500mlを飲むとか、あるいは好きな仕事をするとか、友達をたくさん持つといったようなことが長生きに有効であるという結果が出て…

新型コロナウィルス感染症の現状

新型コロナウィルス感染症の第6波が落ち着いてきており、皆さんの新型コロナウィルス感染症の捉え方も人によって大きく異なると思います。 今までの飲食店に制限を設けた人流抑制は適切だったのか? 4回目のワクチン接種はした方が良いのか? 感染者はこれ…

医療のパラダイムシフト

私は1985年に大学を卒業し、医師になったので今年で37年医療に携わっていることになります。その間、大きく進歩した医療分野もあれば、ほとんど変わらない医療分野もあります。 それは医療の進歩といえば、医療技術の進歩を想像することが多いかと思いますが…

65歳からの挑戦

私は、現在63歳で慈恵医大晴海トリトンクリニックの所長をしています。定年まで後2年となりました。40年間大学に身を置き、大学での臨床、研究、教育の仕事を任されていました。定年後はもっと自由な、「自分が患者になったときにかかりたいクリニック」を作…

不安定な社会で私たちができること

ロシア軍のウクライナ侵攻が毎日マスコミに取り上げられ、数多くの専門家がコメントしています。 私は、国際情勢に詳しくないので、専門家のコメントに納得することも多いのですが、将来のことを問われると明確な解答を述べる専門家が少ないことがわかります…

相手の印象を指摘する。

私が行動変容外来を行なっていることが原因かもしれませんが、多くの方の相談を受ける機会があります。 相談の中に「Aを行うのとBを行うのとどちらが良いでしょうか?」のような選択を求めるものがあります。 選択は動物の中で人間だけが行う作業です。人に…

ロシア人の平均寿命

ロシアによるウクライナ侵攻について毎日報道され、気持ちを重くしている方が多いと推察します。 私もその一人です。皆さんはロシア人の男性の平均寿命をご存知ですか? なんと、68歳だそうだそうです。 https://honkawa2.sakura.ne.jp/8985.html 主要欧米国…

医師の性差による問題

現代は性差よって画一的な意見を述べることはリスクがあります。特に性差問題に関する教育を受けていない私が、医師の精査問題を述べることは覚悟がいることです。 数年前に医学部受験で女性に比べて男性が加点されていることが、大きな問題となりました。文…

クリニックの実感

新型コロナ感染者数が、先週を超える日がポツポツあり、第7波の可能性が危惧されています。 東京都の新型コロナ感染者数は8千人前後でこれは第5波のピークの倍以上の数値です。しかし、私が所長を務める慈恵医大晴海トリトンクリニックの発熱外来受診患者数…

スマートフォンでの毛細血管の測定

私は、老化を「外的な負荷を処理できなくなること。柔軟性を失うこと。」と定義しています。 塩が処理できないことが高血圧に、糖が処理できないことが糖尿病に、脂質を処理できないことが脂質異常症に繋がります。この柔軟性は何によって規定されているので…

近未来リモート診療

近未来リモート診療 新型コロナウィルス感染症は日本がIT後進国であることを私たちに教えてくれました。米国の振り込み詐欺はAIがディープラーニングで進化した対応をする音声システムで行われるようになってから、それまで人が行っていた時よりもはるかに効…

医療者のマスク

新型コロナウィルス感染症の第6波による新規感染者数が徐々にではありますが、減少しています。 変異株の出現など不確定要素はあるものの、新型コロナウィルスもいつかは一般的な風邪と同じになっていくことを多くの研究者が予想しています。 しかし、感染症…

忙しい時こそ、心に余裕を

どの仕事も同時並行で進んでいくことが多いかと思いますが、医師も何人かの患者さんの問題に同時に対応しなくてはなりません。特に新型コロナウィルス感染症蔓延期では、スタッフやスタッフの家族の感染と勤務状況を調整する必要があります。 先日、外来の最…

日本の新型コロナウイルスの感染状況

新型コロナウイルスのパンデミックが起こっている中で、我が国の感染者数と感染による死亡者数は極めて低いと報道されていました。 しかし、年始から第6波に見舞われ、それまでは1日の新規感染者数が1000人でも多いと感じていたのに今では1万人を超える日が…

新型コロナウイルスの経口治療薬(パキロビッド)

新型コロナウイルスがインフルエンザウイルス並みになるには、抗インフルエンザウイルス薬であるタミフル(オセルタミビル)のような、新型コロナウイルスにも有効な経口治療薬の出現が必要です。 本年2月に承認されたパキロビッドは、新型コロナウイルスの…

戦争と感染症

ロシア軍がウクライナに侵攻し、ウクライナを制圧しようとしています。多くの国がロシアの行動を避難しているものの有効な手立てが見つからないと報道されています。ロシアと西欧諸国が武力衝突する可能性は低く、ロシアへの経済制裁により、ロシアの侵攻を…

3回目のワクチン接種後2週間は自重しましょう

新型コロナウィルス感染症3回目のワクチン接種で我が国は大きく遅れを取りました。オミクロン株が2021年末に発見された頃は、日本の1日の新規感染者数は東京でも10名前後と落ち着きを見せていたので、このような事態は予想ができませんでした。ワクチンの確…

感染に対する我が国の危機管理。

変異株がデルタ株からオミクロン株に置き換わり、新型コロナウィルス感染症の爆発的な感染拡大が起こっています。 私は、新規感染者数の増加を我が国のPCR検査能力では感知できないことを1月15日のブログで発信しましたが、残念ながら予測通りになってしまい…

欧米スタイルを真似るのはタイミングが早すぎます。

変異株がデルタ株からオミクロン株に置き換わり、新型コロナ感染症の爆発的な感染拡大が起こっています。 私のクリニックでもワクチンを2回接種して、リモートワークの方でもPCR検査で陽性になってしまう患者さんがおられます。オミクロン株の感染力は強く…

日本で新型コロナ感染症の新規感染者数が1日20万人に及ぶのでしょうか?

変異株がデルタ株からオミクロン株に置き換わり、新型コロナ感染症の爆発的な感染 拡大が起こっています。 英国やフランスでは新規感染者数が20万人に及んでいます。人口比で考えると日本では1日30万人になっても不思議はありません。 我が国の1月4日の新規…

中国やサウジアラビアの選手は今どこにいるのでしょうか?

変異株がデルタ株からオミクロン株に置き換わり、爆発的な感染拡大が起こっています。 しかし、「オミクロン株は弱毒化している。」「既に第5波を経験して慣れている。」ということで、今までとは随分風向きが違います。マスコミも危機感を煽りすぎという批…

新型コロナウィルス感染症の濃厚接触者の扱いについて。

変異株がデルタ株からオミクロン株に置き換わり、爆発的な感染拡大が起こっています。 オミクロン株の感染拡大の大きさは予想がつきませんが、もはや3回目のワクチン接種を進めてもその拡大を抑えられないことは、欧米のデータから予想されます。 もし、オ…

新型コロナウィルス感染症は後1ヶ月が正念場です。

変異株がデルタ株からオミクロン株に置き換わり、爆発的な感染拡大が起こっています。 オミクロン株は3回目のワクチン接種である程度の感染は抑えられるものの、抗体の減少速度からみて、感染抑制効果は数ヶ月も持たないことが予想され、ワクチン接種だけで…

数年後の新型コロナウィルス感染症に対する選択

明けましておめでとうございます。 新型コロナウィルス感染症の新規感染者数が増加に転じています。第6波が近々来ることは避けられない状態です。 変異株がデルタ株からオミクロン株に置き換わり、感染力が4倍程度増加したと報道されています。 「数年から…

新型コロナウィルス感染症に対する経口治療薬の手に入れ方

新型コロナウィルス感染症に対する経口治療薬が承認され、今年中にクリニックでも処方可能になるというニュースがあります。私が所長を務める慈恵医大晴海トリトンクリニックでも新型コロナウィルス感染症患者さんを拝見しているので、このニュースは朗報で…