新型コロナウィルス感染症治療薬に処方

現在、新型コロナウィルス感染症の経口抗ウィルス治療薬として2剤承認され、現在国産の治療薬の申請を政府が審議中です。

国産薬はウィルスの増殖は抑制できる可能性はあるものの症状改善に明確な効果が示されていないという疑義から審議が延びています。

現在使用できる経口抗ウィルス治療薬でバキロビッドという薬があります。しかし、この治療薬を扱える薬局が少なく、現在は院内処方が可能な大きな病院のみで処方されることが多くなっています。

高価な薬なので、感染者全員に処方することはできませんが、私はハイリスクの患者さんには処方したいと考えています。

そのために、製薬会社に施設登録をして慈恵医大病院に申請し、さらに動画視聴でトレ0トレーニングを受け、必要事項をインターネットで入力しました。

しかし、中央区の晴海地区の薬局にはバキロビッドを取り扱っている薬局がありません。発売元のファイザー製薬に電話しましたが、「政府が薬剤の量を制限しているのかもしれません。」という回答でした。近隣のクリニックにお願いし、バキロビッドの取り扱いが可能になるようにお願いしました。

それでも、私たちのクリニックで処方可能になるためには1週間以上かかるでしょう。適切な薬を患者さんに届けるのに、私たち医師が行う手続きを簡便にしていただきたいものです。