2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

健康についての情報

私は、現在まで多くの生活習慣病の患者さんを診てきた問題意識から行動変容外来を開設しました。その中で、患者さんが健康管理をする目的としては、必ずしも寿命を延ばすことや心筋梗塞や脳梗塞にならないことではないことを知りました。寝たきりや認知症に…

新型コロナウィルス感染症で軽症なためホテル療養中の患者さんがクリニックに受診されました。

私が所長を務める慈恵医大晴海トリトンクリニックは、新型コロナウィルス感染症感染防御のために毎朝Meetingを行い、職員にも多くの行動制限を強いています。 本日、午前中に新型コロナウィルス感染症で軽症なためホテル療養中の患者さんが、整形外科の紹介…

老化についての考え方

私は、35年以上生活習慣病の患者さんを拝見しています。 その中で 老化とは恒常性維持する機能が落ちること。 あるいは 老化とは外界からの負荷に対して、体の内部機能が変化してしまうこと。 と定義する等になりました。 例えば、アルコールに弱くなること…

体内でタンパク質が生成されるシステムをトイレットペーパーが作られるシステムと比較してみます。

私は、健康診断で測定する安静時血圧や空腹時血糖が必ずしも健康を評価する最も適切な指標であるとは限らないことと思っています。 私は、 ヒトの体も自動車のように動かした時の性能で評価すべきでないか? ヒトの体も地球も水分量(海)が70%で、恒常性を…

健診シーズンに考えること

皆さんは、秋の健康診断を受けてらっしゃいますか?私たちの大学の職員も健康診断を受けています。 私は、健康診断や外来で測定している血圧や血糖は、静的マーカーであって、人間が動く物であるのであれば、機能を測定しないと十分な評価が出来ないというこ…

寝たきりにならないために

皆さんは、寝たきりにならないためにどうしたら良いと思いますか? 日本人の死因の1番は癌ですし、一生の間で癌に罹る人の割合は2人に1人ですから、癌gが寝たきりの原因でしょうか?それとも死因の2番目の心疾患でしょうか? 平成28年度の国民生活基礎調査に…

ダイエットが出来ない理由

私は、生活習慣病の患者さんに対して行動変容外来を行っています。 そこでは、患者さんが次の受診までに目標を宣言して帰って頂くことが良くあります。 「次の外来までに体重を2kg落としてきます。」 という感じです。次の外来で体重がむしろ増えてしまった…

生活習慣を変えない人へのアクションプラン

先月27日、厚生労働省が興味深い調査結果を発表しました。 毎年実施している「国民健康・栄養調査」の中で、「健康無関心層の実態」を初めて調査したのです。回答したのは、全国の20歳以上の男女約5700人。 「あなたは、食習慣を改善してみようと考…

生活習慣病医療の問題点

先日のブログで、地方と都市部の患者さんとクリニックのかかわりが異なるのに、新型コロナウィルスの政策が画一的であることをお書きしました。現在の医療システムは、現状に即していないことは明らかです。2016年に我が国の大学病院で初めて行動変容外来を…

迅速抗原検査の結果を直ぐにお伝え出来ないこと

新型コロナウィルス感染症の窓口を保健所から医師会に移すことが国の方針であると言われています。しかし、感染の広がりや医療体制は地域毎に異なり、画一的な対応は混乱を招くと感じています。 以前もブログで書きましたが、クリニックと患者さんのかかわり…