私は、生活習慣病の患者さんに対して行動変容外来を行っています。
そこでは、患者さんが次の受診までに目標を宣言して帰って頂くことが良くあります。
「次の外来までに体重を2kg落としてきます。」
という感じです。次の外来で体重がむしろ増えてしまった時に、
「宴席が多かったので、食べ過ぎました。」と体重増加について説明される患者さんがいらっしゃいます。
次の外来でも体重が減らないと
「忙しくて、食事を食べるのが寝る前になってしまいました。」
そして、次の次の外来でも体重が減らないと
「ストレスが多くてつい食べてしまいます。次までには体重を落とします。」とおっしゃいます。
この患者さんのダイエットできない理由は様々ですが、恐らく「ダイエットをする優先順位がそれほど高くない。」ということが、皆さんにもお解りになると思います。
そもそも「何故ダイエットをするのでしょうか?」
ダイエットの必要性が高くなければ、仕事上は勿論、ストレス発散になるのであれば過食することも良しとすることもあるかと思います。
多くの人は、自分の心の奥底にある観念を認識しないものです。
この患者さんの「観念」「ダイエットを選ばない事実」を患者さんに整理してもらうことを行動変容外来では行っています。
アクションプランは、1枚の紙にダイエットに関して思い浮かぶことを何でも書いていきます。誰も見ない所でどんどん書いていきます。
ダイエットは出来ない。仕事が忙しい。等でダイエットにネガティブなものに△
今度こそできる。毎日体重測る等でダイエットにポシティブなものに〇をつけて
一定時間後に「今後何をするか?」を記載してみます。結構スッキリしてやる気が出る方が多いです。
※2020年11月14日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。