YouTube作成の真似ごとをしてみました。

私は、大学病院で初めて行動変容外来を開設しました。それは、論文重視でEBM(Evidence Based Medicine)によるマニュアル診療では、生活習慣病患者さんの行動変容を引き起こせないと考えたからです。カスタマイズされた診療を目指しています。このような試みは限定的なため、学生教育やコーチングをモデルとしてます。関連の本を読みあさりました。そのうち、関連の本を最初から読むよりもYouTubeで本の要約の動画を観て必要な本だけを読むこと方が効率的なことに気付きました。

私は、行動変容外来を世の中に浸透させたくてブログの発信をしていますが、何時かはYouTuberになろうと考えています。

 

そこで、行動変容に関するYouTubeで本から、動画を作成しました。

  • 自分がどの様な人間か?
  • 行動変容外来開設のキッカケ
  • 行動変容が出来る人とは?
  • 行動変容のカギとなる習慣を変えるメソッド。

について述べました。

1月6日にNHKガッテンに出演したのですが、その時担当頂いた方、元博報堂にいた方、医療者の友人、高校の同級生などに動画を観てもらいました。

その方々の共通した指摘は、「具体例が聞きたい。」ということでした。

「習慣を変えるメソッド」は比較的多くの人に当てはまることですが、視聴者は特殊であっても具体例が聞きたいとのことでした。

 

私は、そこで気が付きました。

  • カスタマイズされた診療を目指して開設した行動変容外来の動画であるのに、私は「比較的多くの人に当てはまるメソッド」を説明していたこと。
  • 視聴者も「比較的多くの人に当てはまるメソッド」より、具体例が聞きたいこと。

 

これは、外来の患者さんと動画の視聴者が、EBMでなく、物語を聞きたいということなのではないでしょうか?

まだまだ、患者さんから学ぶことは多そうです。

 

※2021年1月13日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。