2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

若い人が自粛をしているということはとても素晴らしいと思います。

ある出版社から「若い人が夜の街に行かないような行動変容を起すようなやり方についての記事を書いて下さい。」と私に依頼が来ました。しかし、私が行っている行動変容外来では「健康をアセットとして自分でマネジメントしていく」というコンセプトなのでそ…

コロナ禍で医療者の抱えるストレス(愚痴に聞こえるかも知れませんが)

新型コロナウィルス感染症の拡大で重症の患者さんの治療に当たる医療者たちの姿が報道されています。私のクリニックでは重症患者さんがいらっしゃることは殆どありませんが、それでも発熱の患者さんを診るだけでスタッフは今までにない緊張感を味わいます。 …

With Corona時代に医療ロボットが必要か?

本日、友人から「With Corona時代にロボットが荷物運搬を出来たり受付が出来たら有用か?」というメールをもらったのでそれについてブログで書くことにします。 荷物運搬は既に入院での薬や食事の運搬に実用化されていると聞いたことがあります。患者さんを…

新型コロナウィルス感染症の数値の解釈について

新型コロナウィルス感染拡大下で、新規感染者数が毎日公表され世間の注目を集めています。 しかし、PCR検査数が多くなれば、それだけ新規感染者数が増えることから、どの値に最も注目すべきかということの議論が進んでいます。 現在、東京では約1日約4千件の…

行動変容外来を開設して⑥

ここ数日、行動変容外来についてブログでご説明してきました。 2016年に大学病院で初めて行動変容外来を開設してから、浸透はしているもののその速度が遅いこと、新型コロナウィルス感染症拡大がその浸透を後押しする可能性があることを述べてきました。 医…

行動変容外来を開設して⑤

私は2016年に行動変容外来を開設しました。それ以降の経過を前回までのブログで紹介してきました。 前回までのブログで、リモートで、医師―看護師―栄養士―心理療法士―スポーツトレーナーで構成された診療パッケージから自分の希望するコンテンツを選んでいく…

行動変容外来を開設して④

私が行動変容外来を開設して4年経ちましたが、その中で医療システムも変わってきましたが、その速度は必ずしも速くありませんでした。しかし、新型コロナウィルス感染症は医療システムを大きく変える可能性があります。 先ず大きいのは、国民の皆さんが自分…

行動変容外来を開設して③

私が開設した行動変容外来は生活習慣を改善するという点では従来診療より効果をあげていますが、やはり医療者の労力が大きく1人当たりの診療時間が長くかかるため、コスト面を解決する必要があります。現在保険診療でも「生活習慣病管理料」を算定できますが…

行動変容外来を開設して②

私は2016年行動変容外来を開設してたことを前回のブログで書きました。その効果やスタッフ及び患者さんの評価が良かったので、これを世の中に浸透させるプロジェクトを開始しました。 先ず、行動変容外来の患者さんを増やしてファクトを作ることから開始しよ…

行動変容外来を開設して①

私は2016年に大学病院で初めて行動変容外来を開設しました。慈恵医大の腎臓・高血圧内科で約30年生活習慣病の患者さんを診ていても薬を出すだけで、生活習慣の改善に結びつかないことを痛感したからです。生活習慣の改善が重要であることは多くの医療者が認…

ポビドンヨードでうがいが、口腔内のウィルス量を減らすとしても感染防御や重症化に影響を与えるかは不明

吉村大阪府知事が8月4日にポビドンヨードが含まれたうがい薬を使うことで、コロナの重症化などを防げると発言し、その妥当性について様々な議論が起こりました。 そもそも、ポビドンヨード自体はウィルスを不活化するので、口の中にポビドンヨードを入れれば…

我が国でも今後起こり得る医療崩壊のイメージ

新型コロナウィルス感染症拡大により医療崩壊が起こることは避けるべきであることです。4月の時点で、我が国も医療崩壊寸前でした。その頃、NYやイタリア・スペインなどで医療崩壊が起こり、人工呼吸器を付けられないまま亡くなられた患者さんの報道や亡くな…