行動変容外来を開設して③

私が開設した行動変容外来は生活習慣を改善するという点では従来診療より効果をあげていますが、やはり医療者の労力が大きく1人当たりの診療時間が長くかかるため、コスト面を解決する必要があります。現在保険診療でも「生活習慣病管理料」を算定できますが、診療時間から考えると保険点数が低すぎます。

保険診療で行う簡易版と自由診療で行う通常版の2つのタイプの診療形態を作る必要があります。

 

通常版は、医師―看護師―栄養士―心理療法士―スポーツトレーナーで構成された診療パッケージとして、患者さんは其々の組み合わせを自由に選べるようにしたいと考えています。

 

そしてある程度の数の患者さんに来て頂くためには、リモート診療が必要となってきます。その時の課題は、定期的な検査をどこで行うか?ということです。

健診は毎年受けて頂くとした場合、薬を開始したり変更した後に1回それからもう1回程度の採血が一般的と思われます。地元の医療機関や健診施設が受け皿になって頂けるかを調べる必要があります。

 

このような診療の受け皿になって頂く医療機関の方々の印象はどうでしょうか?

私自身の外来患者さんが「看護師―栄養士―心理療法士―スポーツトレーナーがいるジムに行って生活習慣の改善を図っています。」と言った時に私は抵抗ないのですが、そこに別の医師が入るのであれば違和感があります。

しかし、小学校の先生が子供から「塾に行って受験勉強しています。」と聞いても当然のことと受け取るでしょう。時代が変われば、受け取り方が変わってくるものでしょうか?

 

その辺りの印象を開業の先生に教えてもらいたいと思っています。

 

※2020年8月14日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。