大学の中枢の高齢化

先日、日本の社長の平均年齢が発表され、若年化が進み50代半ばになったとのことです。そのことで日本経済のグローバル化も進み、海外からの評価も高まるとのことです。

翻って大学医学部の中枢のメンバーは、ベテラン教授から選出されることが一般的です。そうなると1番若手で60歳を超えています。大学医学部の中枢のメンバーのベテランになると70歳代のことが殆どと思われます。しかも医学部の教授は、学問の専門家で経営はアマチュアです。さらに言うなら、医学部は、内科、外科など細分化していて、その科の教授が科の運営については主導権を持っています。

縦割りで科の運営に大学の中枢部が手を突っ込むことが難しい構造があります。

 

我が国の国民の高齢化、コロナなどの疾患の変遷、IoTの導入など大きな変化に大学医学部が立ち遅れていくことが心配です。日本医師会の中枢も高齢化しています。日本の皆保険は世界にも誇れる医療体制です。コロナやインフルエンザ感染での死亡率も他国に比べ著しく低いことが証明されています。そのことが維持されるためには、我が国の医療の構造変化が求められています。

 

2024年5月1日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。