患者さんが医師を選ぶこと。

私は、大学病院に長年勤めていて、何時かは新しいスタイルの開業をしたいと50代半ばから考えていました。教授であること、学会でガイドラインを作成したこともあり、大学病院では、全国から紹介患者さんが集まっていました。

50代半ばの時に医療コンサルタントの方に開業について相談した時に「横山先生は開業には既に歳をとりすぎています。若い人は若い医師を好みます」と言われて驚いたのを覚えています。「大学病院と一般のクリニックでは全く異なります。男性の産婦人科の教授がクリニックを開業すると大学病院のように女性が来なくて大変です。」と彼は続けました。

 

私が所長を務める慈恵医大晴海トリトンクリニックは晴海トリトンスクウェア内にあり、ビジネスマンの患者さんが多いのですが、一方で月島地区のご高齢の患者さんもいらっしゃいます。

 

そこで、年配の医師と若い医師の診ている患者層の分析をしてみました。

すると

  • ベテランの女性医師の患者さんの多くは高齢の女性(世間話中心で1人当たり30分程度の外来で、若く忙しい男性の患者さんは離れてしまった可能性があるのでしょうか?。)
  • 私と若い糖尿病専門の医師は男性がやや多く幅広い年齢層
  • 循環器、呼吸器、消化器内科の女性医師も男性がやや多く幅広い年齢層

となっていました。

  • 驚いたのは、美人で有名な糖尿病の女性医師の殆どの患者さんが40-70歳の男性患者さんだったことです。

私の隣で外来をやっていても、40-70歳の男性患者さんがニコニコして診療を受けています。

大学病院の外来とは異なり、市場経済を学んでいます。

 

※2021年2月13日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。