With Corona時代に医療ロボットが必要か?

本日、友人から「With Corona時代にロボットが荷物運搬を出来たり受付が出来たら有用か?」というメールをもらったのでそれについてブログで書くことにします。

 

荷物運搬は既に入院での薬や食事の運搬に実用化されていると聞いたことがあります。患者さんを病室から手術室に搬送する時に病室のベッドが自動運転で手術室まで運んでくれると医療者の負荷は軽減します。特にシーツ交換などをやってくれるロボットがあればと思います。病院でのシーツ交換は定期的に行われますが、看護師や看護助手の労力は大変なものがあります。医療においてロボットの最も活躍する領域と考えられているのが高齢者の看護医療です。移動や入浴の補助をロボットに行ってもらうことが期待されています。

 

少し、意外かもしれませんが、老人の話し相手としてAIロボットが期待されています。認知症の老人から「晩御飯がまだなの?」と何回も聞かれた場合、人間だとどうしても「さっき言いましたよね。」と言ってしまうのです。説明したことが患者さんに伝わらないと医療者も傷つくのです。そのイライラが、患者さんにも伝播します。その時にロボットであれば、感情なく適切な対応をしてくれるのです。

 

受付に関してはAIを組み入れた電子カルテが進歩していけば、現行のシステムでの医療で行っている受付業務は変わることは出来るでしょう。

 

With Corona時代で、医療者の介入をロボットに置き換えることが出来れば、院内感染のリスクは軽減します。また、感染リスクが高いゾーンにロボットだけが入り、院内の安全なゾーンで医療者が指示する遠隔診療が期待されています。

 

 

※2020年8月18日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。