若い人が自粛をしているということはとても素晴らしいと思います。

ある出版社から「若い人が夜の街に行かないような行動変容を起すようなやり方についての記事を書いて下さい。」と私に依頼が来ました。しかし、私が行っている行動変容外来では「健康をアセットとして自分でマネジメントしていく」というコンセプトなのでその取材お断りしました。

 

私の行動変容外来にいらっしゃる方で病気のリスクについての捉え方は個人個人で大きく異なります。これは新型コロナウィルス感染症でも同様です。

 

60代は50代以下に比べ新型コロナウィルス感染症の死亡リスクは10倍であると言われています。また、医療者の死亡リスクも一般の方の10倍と言われています。60代の医師である私のリスクは、一般の60未満の方のほぼ100倍ということになります。そんな私でも旅に出たくなったりします。

 

日本の刑罰で最も重いものは死刑ですが、軽いものは罰金で、その間にあるものは刑務所での拘留になります。

その期間にもよりますが、共通しているのが「移動の自由」を奪われることです。刑務所を出られないこと、即ち移動の自由を奪われることが刑罰です。

そう考えると私よりリスクが100倍少ない若い人が自粛をしているということはとても素晴らしいと思います。

 

※2020年8月31日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。