オンライン診療が当たり前になった場合の行動変容外来のあり方を考えてみた

私の行動変容外来に2時間以上かけて受診される方がいらっしゃいます。
著書やテレビで私の行動変容外来のことを知り、是非通院したいと仰られます。

しかし、行動変容外来は継続することが大切ですので、私の方は通院が難しいと感じてしまいます。
折角来てくださったので、健康をアセットとして考えるコンセプトや現在、近くのクリニックの先生から処方されいる薬の説明、クリニックの先生にお尋ねした方が良いことをアドバイスして差し上げます。

しかし、オンライン診療が広く浸透すれば、遠方の方の相談にのることが出来ます。

その様な考えが浮かんだのでオンライン診療で行うべきスタイルを考えてみました。
1.医師は患者さん毎のカスタマイズした行動変容の航海図を示す。
2.看護師、栄養士、心理療法士、トレーナーが定期的にコーチングをする。
3.処方内容は、近所の薬局にFAXし、患者さんは近くの薬局で受け取れるようにする。
4.採血の検査は健診、人間ドックなどを用いるが、この時にリアル診療即ち通常の診療とする。

しかし、従来はオンライン診療を保険診療で行うには以下の制限があります。
1.患者さんが30分以内で来院できる範囲
2.リアル診療の10%以内

今は、新型コロナウィルス感染症でオンライン診療が推進されて制限が外れていますが、新型コロナウィルス感染症が収まった時には、「リアル診療の10%以内」の制限は元に戻るというのが大方の見方です。
となると、オンライン診療は自由診療となり、保険診療よりお金を払った人だけが享受できるものとなってしまいます。

そうなった場合、私は長期処方とし受診回数を出来るだけ減らしそのコスト分を診療費に回せるような方策を考えたいと思います。

※2020年6月22日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。