行動変容外来は、学生教育をモデルとしています。

私は行動変容外来を行っていますが、学生教育をモデルとしています。

医療者が情報を患者さんに伝え、そのことを患者さんが自分事として捉えてもらうにはどの様にしたら良いでしょう?

 

医師が、患者さんにリスクを伝える時に患者さんはそれを復唱したり、記録したりすることは少ないと思います。

しかし、学校や塾の先生が知識を教える時には、黒板(Power Point)を用いたり、音読させたり、問題を出したりします。生徒はノートをとります。

 

つまり、外来では耳から入る情報だけで、患者さんへの情報伝達が終ってしまうのに、学生教育では耳以外に目や口、そして脳(考えること)から知識を焼き付けるのです。

もし、学生がノートをとることを禁じられて耳からだけの情報でどこまで学習効果を上げることが出来るでしょうか?

 

ですから行動変容外来では、耳以外に目や口、そして脳(考えること)から情報を得てもらうようにしています。たまには片足立ちなど体を使ってもらいます。

 

「そんなことやって大変ですね。」と言われることもありますが、実はその方が効率が良いのです。

患者さんのスマホを用いて、書いてもらったことを写真で取ってもらったりもしています。

 

※2020年9月17日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。