体内でタンパク質が生成されるシステムをトイレットペーパーが作られるシステムと比較してみます。

私は、健康診断で測定する安静時血圧や空腹時血糖が必ずしも健康を評価する最も適切な指標であるとは限らないことと思っています。

 

私は、

ヒトの体も自動車のように動かした時の性能で評価すべきでないか?

ヒトの体も地球も水分量(海)が70%で、恒常性を維持するシステムが重要ではないか?

等とヒトの体を様々な視点で見ることにしています。

 

本日は、体内でタンパク質が生成されるシステムをトイレットペーパーが作られるシステムと比較してみます。パルプの原料が輸入されて、A港からB地区にある工場に輸送されます。B地区にある工場でトイレットペーパーが製造されます。生産されたトイレットペーパーは、全国に配布されます。本社は東京にあるとします。先ず、工場で生産できる能力が決まっているので、過剰に原料が工場に送り込まれても処理できません。また、工場に異常がなくてもA港からB工場へ材料が届かなければ、生産性は低下します。この場合、高速道路が整備されていても一般道が障害を受けていれば材料が工場に届きません。

人間の体に例えると工場(例えば肝臓)で処理できない糖が体内に送り込まれれば、糖が処理できなくなり、高血糖になります。そもそも工場・肝臓に向かう動脈(高速道路)や毛細血管(一般道)が壊れていたら、糖を処理できなくなります。高速道路から一般道におリることが出来なければ。高速道路が大渋滞になってしまいます。

もちろん、毛細血管だけがすべての原因というわけではありませんが、こと生活習慣病という観点からすれば、毛細血管は非常に大きなファクターとなっているといえるのです。

 

※2020年11月23日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。