新型コロナウイルスがインフルエンザウイルス並みになるには、抗インフルエンザウイルス薬であるタミフル(オセルタミビル)のような、新型コロナウイルスにも有効な経口治療薬の出現が必要です。
本年2月に承認されたパキロビッドは、新型コロナウイルスの重症化を防ぐことで期待されています。
しかし、厚労省からの通達では
○令和4年2月28日以降の取扱いについて
・本剤を扱える医療機関は、院内処方が可能な病院及び有床診療所
(試験運用期間からの新型コロナ病床確保医療機関を引き続き含む)
となっています。
つまり、処方できるのは、院内処方が可能な病院及び有床診療所ですので、クリニックが薬剤を使用して重症化を防ぎ入院患者数を減らすことはできません。
ということで、新型コロナウイルスがインフルエンザウイルス並みになるには、まだ、まだ時間がかかります。
2022年3月2日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。