新型コロナウィルス感染症に対する経口治療薬の手に入れ方

新型コロナウィルス感染症に対する経口治療薬が承認され、今年中にクリニックでも処方可能になるというニュースがあります。私が所長を務める慈恵医大晴海トリトンクリニックでも新型コロナウィルス感染症患者さんを拝見しているので、このニュースは朗報でしたが、現場での問題点を12月20日のブログに掲載しました。

 

12月20日の時点では、全く先が見えませんでしたが、「経口治療薬の手に入れ方」がわかりました。

経口治療薬モルヌピラビルを処方するには、処方を希望するクリニックが発売元のMSDにも連絡します。するとモルヌピラビルを扱う薬局がわかるそうです(ここまではクリニックがすることなので患者さんには関係ないかもしれませんね)。

 

コロナ疑いの患者さんは登録されているクリニックを受診します。

PCR検査でコロナ陽性で、その患者さんが合併症をお持ちでモルヌピラビルを投与の適応となった場合、クリニック主治医から薬局に処方箋をFAXされます。

 

私が、問題視していたのは

  • 薬局にモルヌピラビルがあるか?
  • 薬局にモルヌピラビルを誰が取りに行くか?(ご家族も濃厚接触者となり、外出が制限されるため)

でした。晴海トリトン内の薬局に問い合わせたところ、「薬局としてモルヌピラビル薬剤調整の申請をし、登録されれば、モルヌピラビルをおくことが可能。陽性患者さんには個人情報の確認後、バイク便で置き配する。」とのことでした。

 

これならば、すぐに処方ができそうです。年内の慈恵医大晴海トリトンクリニックは明日までですが、薬局に薬剤が到着し次第、対応できるように準備したいと思います。

 

12月27日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。