65歳からの挑戦

私は、現在63歳で慈恵医大晴海トリトンクリニックの所長をしています。定年まで後2年となりました。40年間大学に身を置き、大学での臨床、研究、教育の仕事を任されていました。定年後はもっと自由な、「自分が患者になったときにかかりたいクリニック」を作るのが今の夢となっています。

しかし、私が考える「自分が患者になったときにかかりたいクリニック」は今まで世の中に存在していないので、そのコンセプトの認知までに時間がかかるでしょう。

私が働けるのは後10年程度と思われるので、多くの友人が、「そのようなクリニックの開設は難しいだろう」とアドバイスをくれます。私自身も経済面から厳しい挑戦になることは予想ができます。時々不安に押しつぶされそうになります。

みなさんが、夢を持って何かに挑戦しようとする時に、必ず、ネガティブな考えが浮かんでくると思います。

そんな時に、私が決めていることがあります。自分の夢を活き活きと語れなくなるまでは、その夢を諦めないようにしようということです。

夢を持ち続けるかは、夢の実現の程度よりは、その夢を自分でどのように感じているかが重要な気がします。

 

2022年6月1日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。