新型コロナウィルスの感染再拡大で思うこと

 新型コロナウィルスの感染再拡大が起こっていますが、以前と比べて皆さんの捉え方も様々ではないでしょうか?

  1. 新型コロナウィルスは弱毒化しいているものの高齢者への感染は重症化するし、後遺症のリスクもある。
  2. 子供は成長や熱中症の観点からマスクは外すことが推奨される。
  3. 無症状の感染者も多く存在するし、自分が感染してしまうと家族も含め10日前後の自宅待機が必要となる。

ことは、周知のこととなっていると思います。

高齢者への感染は重症化するし、後遺症のリスクもあることから、4回目のワクチン接種が急がれています。しかし、私の外来には3回目の接種後3ヶ月で新型コロナウィルスに罹ってしまった患者さんが受診されています。現状では、ワクチンで患者数を抑え込むのは難しいと思います。

人にうつしてしまうリスクを共有したいと思います。子供は成長や熱中症の観点からマスクは外すことは良いですが、新型コロナウィルスに罹ってしまたり、人にうつす観点からはマスクをしたり、人混みを避けるべきでしょう。そのような行動は親が理解してあげる必要があります。オミクロンの亜系であるBA5は呼吸器感染を引き越し、子供でも肺炎で入院する患者さんが増えている印象があります。

また、無症状の感染者や濃厚接触者には積極的に抗原検査を行い、自宅待機時間を短くする試みを真剣にしたらどうでしょうか?

抗原検査は、新型コロナウィルスに罹っているかに関してはPCRより感度が低い検査ですが、鼻腔にウィルスが存在すれば陽性になります。鼻腔に存在するウィルスが少なければ、人にうつすことは少ないのではないでしょうか?

この仮説の検証を行なっていただき、自宅待機期間を5日程度にして社会を回すべきかと思います。

オミクロン株ではサージカルマスクでは完全に新型コロナウィルスをシャットアウトできないので、自宅待機を短縮した方には高性能マスクの配布も必要と思います。

2022年7月20日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。