忙しい時こそ、心に余裕を

どの仕事も同時並行で進んでいくことが多いかと思いますが、医師も何人かの患者さんの問題に同時に対応しなくてはなりません。特に新型コロナウィルス感染症蔓延期では、スタッフやスタッフの家族の感染と勤務状況を調整する必要があります。

先日、外来の最後の予約の患者さんがいらっしゃらなかったので、キャンセルと判断し、病棟のコロナの患者さんに面談に行っていました。

そして外来に帰ってきたところ、最後の予約の患者さんが「40分待たされた」とご立腹でした。

普段は、怒るような患者さんではない方です。私が席を外して5分後にいらしたようでした。

「私がもう少し、待っていたら良かったですね。病棟の面談は5分で終わったので、スタッフも私を呼んでくれたら良かったのに。」と申し上げると、「先生はスタッフのせいにするのですか?」と返って火に油を注いだ状況になってしまいました。

そのような意図がないことをご説明しても患者さんの気持ちが収まらないようでした。

もう20年以上拝見していた患者さんの態度を目の当たりにすると、悲しくなりました。

私のマルチタスクな故の甘えがあった気もします。

時間に追われていることは自分の言い訳になっても、他の人には理解されないことを再認識しました。

 

2022年3月9日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。