近未来リモート診療

近未来リモート診療

 

新型コロナウィルス感染症は日本がIT後進国であることを私たちに教えてくれました。米国の振り込み詐欺はAIがディープラーニングで進化した対応をする音声システムで行われるようになってから、それまで人が行っていた時よりもはるかに効率よく相手をだますことが出来るようになったそうです。

医療の世界でも同じようで保健指導を人間が行うのとバーチャルアドバイザーが行うのとどちらが有効であるかという研究報告が、Mueller先生から報告されました(JAMA Intern Med 2020 Sep 28)。

その結果、バーチャルアドバイザーと人間のアドバイザーは、いずれも歩行時間を週に2時間超増加させたとのことでした。

中高年245人(年齢50歳以上、平均年齢62歳、ラテン系アメリカ人98%)が対象となり、12ヵ月間での歩行時間の増加を比較しています。

新型コロナウィルス感染症の拡大により、人間は感染のリスクを避けるためリモート診療が盛んになるでしょう。そしてバーチャルアドバイザーが用いられることになると思います。人間の習慣の改善を指導するのはAIということになります。

 

このことを皆さんはどう感じられますか?そしてAIに効率的に反応する機能が体内にチップとして埋め込まれたらどうでしょうか?

 

それは「我思う故に我あり。」というデカルトの哲学が通用しない世界です。

 

2022年3月17日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。