新型コロナウィルス感染症の濃厚接触者の扱いについて。

変異株がデルタ株からオミクロン株に置き換わり、爆発的な感染拡大が起こっています。

オミクロン株の感染拡大の大きさは予想がつきませんが、もはや3回目のワクチン接種を進めてもその拡大を抑えられないことは、欧米のデータから予想されます。

もし、オミクロン株に感染の主流が置き換わり、弱毒化しているという予想が成り立つのであれば、まず起こるのは重症者の増加による医療崩壊ではなく、感染者及び濃厚接触者の隔離によるインフラの崩壊です。

今後日本でも数万人以上の感染者が出た場合に、一体濃厚接触者はどのくらい出るのでしょうか?

私は、他国と同じようにワクチンを2回接種している濃厚接触者の隔離期間を短くすることが現時点のポイントと考えています。もちろんPCRや抗原検査で他人にうつすリスクを確認することも必要でしょう。

昨年の11月に「飲食や人の移動も感染者を増やさないのではないか」というコメントもありましたが、年末から正月に感染者が増えたことを考えるとやはり、「飲食や人の移動も感染者を増やす。」と考えた方がよさそうです。何より、今は感染者が増えているので「飲食や人の移動も感染者を増やす。」リスクが11月とは全く異なります。

しっかりした検査体制のもと、濃厚接触者の行動制限を緩和して、非感染者の制限を加えることが、今行うべきことと思います。

2月になれば、新しい経口薬が使用できるかもしれません。

1月12日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。