どのような老い方が良いかを考えてしまいます。

今週の日曜日に義母が転倒して右の大腿骨を骨折しました。義母は今年の5月12日に脳梗塞になりリハビリ病院を退院したばかりでした。月曜日に手術をしてもらい今は病状は安定していますが、家に帰りたいと24時間ひっきりなしに私の妻に電話をしてきます。脳梗塞で入院した時も同様で、監禁されているというような気持ちになり、毎日泣いています。私の母も2020年に大腿骨を骨折した時に、リハビリ病院に馴染めず、自主退院をしています。母も義母もそれまでは、子供と同居していて、孫たちと毎日話をして、誰からも「幸せですね。」と羨ましがられていました。ところが、入院生活とそれまでの生活のギャップに苦しみ入院生活に耐えられないようです。そんなことを経験し、同世代の友人に親御さんの介護の話を聞くと「老人ホームで楽しそうですよ。」という返事が返ってくることも珍しくありません。老人ホームに入る前は独居であり、集団生活が楽しいそうだということです。

入院前や老人ホーム入所前の生活が、幸せであれば幸せなほど苦しんでいる母や義母を見ると、どのような老い方が良いかを考えてしまいます。

 

2023年7月27日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。