ルッキズム

世の中は、多様化を善として、容姿などの見かけの良さを評価することを悪とする風潮が覆ってきている印象を受けます。いくつかの大学でもミスコンが廃止されている様です。

 

一方で、政治家を含めて人前に出る職業の方の印象は以前より評価されている様な気がします。昔の佐藤栄作総理大臣の次の候補者として、三、角、大、福、中といって三木氏、角栄氏、大平氏、福田氏、中曽根氏の5名が挙げられていましたが、ルックスが良いかどうかなどは話題にも登りませんでした。今は、アウトプットが求められるので政治家の外見は無視できない要素です。

総論で外見重視はダメと言いながら、実際には外見重視になっている世の中に違和感を感じます。

どの社会もポストには限りがあるので、良いポストを外見が良い人が占めてしまうと外見が良くない人は良いポストを得られなくなってしまいます。しかし、これは経済力、知力、運動能力も同じで、運動ができる人が運動競技で選ばれるのは当然の気がします。

問題は外見が良い人が、良いポストを得ることで差別が生じないかということという問題を掘り下げるべきとも思います。

私は子供の頃から身長が低く、スポーツではいつも不利な状況に追い込まれていました。あまり意識しませんでしたが、恋愛でも割を食っていたかもしれません。しかし、そのために人生が嫌になったことはありません。外見重視・ルッキズムの問題は排除することかと思います。ミスコンを無くしていくという考え一辺倒になることも多様化という方向性から逸脱している気もします。

排除する意識が高められないようにすることが正しいという印象を持ちます。

 

2023年1月17日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。