4つの要素を意識して話す。

人は一般的に、過去に起こったことを悲観的に捉え、その知見を相手にも理解してもらうために抽象的に表現します。

あるやり方で失敗したので、そのような取り組みは貴方にとっても避けるべき取り組み方である。ということは、相手が失敗しないために有用な情報と思われています。

ここで、「人は、過去に起こったことを悲観的に捉え、その知見を相手にも理解してもらうために抽象的に表現します。」

文章を分析してみましょう。①過去、②起こったこと(Do)、③悲観的、④抽象的という要素がこの文章に含まれています。

この逆は①未来、②あり方(Be)、③楽観的、④具体的という要素となります。

「将来、〇〇みたいに生きていたら楽しいだろうな。」となります。この言葉は、個人的で人に対しては影響を与えないように思えるかもしれません。

しかし、「将来、〇〇みたいに生きていたら楽しいだろうな。」という個人的な感想は、その言葉を発する人の人となりを示し、その人の表情が浮かんできます。

How toの情報ありませんが、その人の楽しさが、人に与える影響は大きいかもしれません。

物事を伝えるときに

  • 過去か未来、
  • 起こったこと(Do)かあり方(Be)、
  • 悲観的か楽観的、
  • 抽象的(普遍的)か具体的(個人的)

の4つの要素のどの立場で話すかを意識しながら伝えることは、とても有用です。

 

※2021年6月10日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。