心筋梗塞の予防に大切なこと

2021年1月6日(水)にNHKガッテン!「激痛でも放置!?心筋梗塞の意外な落とし穴」に出演しました。

この番組は、心筋梗塞がテーマでしたが、私への取材内容は「激しい胸痛があったにもかかわらず、直ぐに救急車を呼ばなかったのはなぜか?」という問題に対する解答でした。救急車を呼ばない理由は、様々にみえても、実は「直ぐに日常を大きく変えたくない。」という、共通の考え方が奥底にあることが解りました。

 

その番組をみて、岩手で開業している友人から添付のポスターの紹介がありました。

以下の内容の啓発です。

心筋梗塞の死亡率は約40%ですが、殆どは病院にたどり着く前に命を落とします。経験したことのない胸痛や胸部圧迫感が20分以上続いた場合、躊躇なく緊急で病院に行くことが大切です。」

現在、病院での死亡率は5%には遠く及ばないそうです。そうであれば、胸痛時に如何に病院に行くハードルを下げるかが極めて重要です。

外来で肥り過ぎや喫煙のリスクを述べるよりも具体的な胸痛時の病院への行き方を提供することが医療者に求められること、患者さんが医師に聞くべきことであると思います。

 

※2021年2月3日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。