武漢大学研究者の新型コロナウィルス感染症の報告を見て「密閉は最悪」「トイレが危ない」と感じた

私は、新型コロナウィルス感染症の感染防御のために行っていることを5月1日のブログで紹介しました。

(私が日々の生活で気をつけていること)
1.外では3密、特に密閉空間ではマスクではウイルス感染を防げない可能性を考え、絶対に避けます。
2.無意識に目をこすらないように、いつもよりガッチリした眼鏡をかけています。
3.家に帰った時に、玄関で着替えます。荷物も玄関に置き、PCだけ鞄から取り出します。
4.帰宅時に手洗い、うがいを行います。この時にシャワーが一番ですが、私は洗顔します、シャワーはしていないので髪の毛を触ると汚いことを意識します。
5.タオルは個人個人別々にしています。
6.その後もドアノブなどに触れるので、口に手が行きそうな作業を行う場所(PCスマホ食卓)、消毒液を置いています。そうでないと汚染された手が口に行く時に防止できません(医療者は病院では腰に消毒液をぶら下げて、小まめに手指消毒しています)。
7.スマホとPCは帰宅後すぐに消毒します。
8.食事の前に手を洗う。食卓の消毒液で再度食事前のチェック。
9.睡眠は十分とります。
10.移動手段は出来るだけ自家用車にしていますが、常に消毒液を身に付け、適宜手指を消毒しています。
11.買い物の後に消毒をこまめに実施することを意識しています。
12.石鹸で手を洗う時は指先などキチンと洗っていますが、アルコール消毒の時は指先、指の間を特に意識します。
13.タクシーは使わないようにしていますが、どうしてもの時は窓を全開にしています。

それに関連して4月27日には中国の武漢大学の研究者が『ネイチャー』誌に報告した内容をご紹介します。

報告書では、武漢で重症患者のための3級甲等医院(Aクラスの三次病院)と軽症患者のための野戦病院(競技場を転用したもの)の2か所で、換気のなされた患者病棟での新型コロナウィルスのRNAの濃度を測定した結果が報告されています。
その結果、その濃度は一般的に非常に低かったのです。

理由として、研究者たちは、隔離が効果的に行われていることと十分な換気が行われていることを挙げています。
つまり、3密の中でも密閉が如何にリスクが高いかを示していると思います。

また、換気が行われていない患者用トイレでは、空気中のウイルスRNAの濃度が高く、特に濃度が高かったのは、医療スタッフが防護具を脱ぐための区域だったとしています。
https://www.natureasia.com/ja-jp/nature/pr-highlights/13301

従来の接触、飛沫から感染するだけでなく、エアロゾルのような形で長時間にわたって空中を浮遊する粒子が感染力を持つことを物語っていると思います。 


ここで、注目したいのはトイレ・便の話です。

f:id:ishindenshinishindenshin:20200515061215j:plain


東京都は13日、新型コロナウイルスの感染実態を把握するための下水の調査研究を始めたそうです。
同日、都内15カ所の下水処理場で下水を採取したとのことです。
下水に含まれるウイルスから流域の感染者数を推測できるようにウイルスの抽出や分析法の確立を目指しています。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59042160T10C20A5L83000/
 
大便を流す時に蓋を閉めるように推奨され出しましたが、その時蓋が閉められていても前にトイレを使用した人は蓋を開けたまま、水を流していたかもしれません。
がらんとしたトイレでも換気が悪ければ、個室ではコロナウイルスが漂っているか、ドアなどに付着していて相当危ない気がしてきました。
外でのトイレにはなるべく入らずに、もし入った後は手洗いを厳重にお願いします。

※2020515日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。