新型コロナウィルス感染症に対する治療薬やワクチン開発について考える

現在新型コロナウィルス感染症に対する治療薬として、HIV薬(ロピナビル/リトナビル)「カレトラ」、インフルエンザ治療薬「アビガン」(ファビピラビル)エボラ出血熱の治療薬「レムデシビル」ぜんそく治療薬「シクレソニド」膵炎治療薬「ナファモスタット」、抗マラリヤ約「クロロキン」などが、投与されています。
現在臨床試験が行われているが、一定の効果を示す薬剤も出てくるでしょう。

私は感染症治療薬の専門家ではありません。
しかし、抗インフルエンザ薬のタミフルのように劇的に有効な結果が出ているとすれば、既にその情報は世の中に出回っていると思われます。
そのため、重症の患者さんを救うことには有用な候補になる既存薬はあっても、手軽に自宅で服用できる薬は新たに開発する必要があると思われます。

新規治療薬の開発には通常は数年かかります。
今回のような非常事態では法的な障害を外し、短期間での承認を目指すでしょうが、それでも最低2年程度の時間を有するでしょう。

そうであれば、今後効果の高いワクチンの開発が、感染収束の切り札になると考えていますが、ワクチンの有効性について考えたいと思います。
医学の進歩により急速に新規コロナウィルスの解析がなされ、ワクチンの治験も行われるでしょう。

現在は、2020年度末か2021年初めにはワクチン使用が可能になると考えられていますが、私が注目しているのは使用が可能にある時期に加えて、その効果です。

例えばインフルエンザワクチンの効果は限定的であるのに対して、
風疹やはしかのウィルスに対するワクチンの効果はインフルエンザに対して極めて高い状況です。

どのような効果が想定されているかが早く明らかになることを望んでいます。

※2020年4月16日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。