必ず終わりが来る新型コロナウィルス感染症との戦い 

新型コロナウィルス感染症は感染拡大期に入り、医療崩壊の危機が迫っています。
しかし、ウィルスとの戦いは必ず終わりが来ます。
図は加藤厚労大臣が国民に向けて説明に使用した図(横山が作成)です。

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水際対策、クラスター対策で患者数のピークを減らし、医療崩壊を起こさないようにすることが対策の基軸です。
もし何もしなければ急速に患者数は増えて医療崩壊が生じてしまいます。
現在、国民がやるべきことは、外に出ないで、感染しないことと、他の人に移さないことです。
 
しかし、一体どのくらいの期間、家で閉じこもっていれば良いのでしょうか?
図を見てみると、家で閉じこもることは、急速に患者数が増加することは抑制できますが、感染爆発が起きた時に比べて、対策が長期化してしまうように感じてしまう人もいらっしゃるのではないでしょうか?

韓国では2月21日に感染者数が急増、中国本土以外で最多となりました。
そして、1日の感染者数は2月29日が最も多く909人にまで増加しています。
その後の対策により、現在は1日の感染者数は数十例にコントロールされています。
イタリアも同様に2月下旬に感染拡大が始まり、現在がピークを越えたところとみられています。
韓国ではIT化により、感染ルートやヒトの行動を緻密に分析できたこと、イタリアでは外出制限で罰金を科すという厳格な処置が出来たことなど、日本とは異なった状況があると思います。

しかしながら、我が国において、厳格な感染対策をすれば。1カ月程度で光が見えてくると思います。
ただ、世界で感染が広がっているので、それが過ぎても全く元の生活になる訳ではありません。
患者数は、定期的に増減を繰り返し、最後に沈静化していきます。

※以下の図参照(横山が作成)

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繰り返しますが、これから1カ月が本当の正念場です。国民が共通意識をもって外出を制限すれば必ず、小康状態を得ることが出来ます。
私たちは、初期の対応で楽観的過ぎていました。


※2020年4月5日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。