0.5人分の医師の働き方

私が勤務している慈恵医大では、女性医師の割合が増加しています。

首都圏の私立の医学部は、小中高一貫の私立の女子校あるいは男子校の入学者が多くを締めます。

これらの学生が医師になると、自分が子供の頃に親にしてもらっていたことを踏襲したい気持ちが芽生えること、あるいは同級生のママさん医師がQOL重視で医師を続けるスタンスに大きく影響を受けることから独身時代とは労働に関する取り組み方が変わってきます。。

そして、ママさん医師は幼稚園や小学校の送り迎えのために朝の定時出勤ができなくなってしまいます。

子供の送り迎えは父親がやっても良いと思いますが、現状は母親が担っているようです。

子育てのために大学を離れる女性医師が沢山いるのが現状です。

臨床医はリモート出勤をできないので、そのために離職してしまうママさん医師が多いのです。

私が所長を務める慈恵医大晴海トリトンクリニックでは、幼稚園の送り迎えができる時短勤務を4月から導入してみます。1と0ではなく,0.5を選択できる働き方を提案したいと思っています。ゆくゆくは、男性医師でもそれが選択できれば良いと思っています。

5月8日に大学の医師の働き方改革会議で、そのことをプレゼンする予定です。

 

2023年5月1日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。