過重労働の面談

私は、産業医として数社と契約しています。

残業が大変でストレスを感じている従業員の方との面談についてお話しします。

もちろん残業時間を適切に抑えることは大切ですが、その前提のもと次のように進めていきます。

ストレスの感じ方は様々ですので、産業医は、先ず、時間通りに出勤できているかを伺い、その後に食欲、睡眠、加えて遊んでいるかを聞きます。

会社でストレスを感じている人は、会社が全てと考えてしまいストレスが増加してしまいます。

仕事や会社に依存状態であると言えるでしょう。実は沢山のことに依存状態になれば、「こだわり」から逃れることができます。

仕事以外で楽しいかどうかは大きなポイントです。なるべく仕事を生活の中で多角的に観ることが大切です。

また、同僚はどのように仕事を捉えていますか?

もともと、仕事を自分のパフォーマンスの中でどの程度やりたいのですか?今の状況がどの程度続きますか?

と聞いていきます。

多くの人は、今の仕事をやる状況を正しいか、間違っているか?損か得か?で捉えていますが、好きか?嫌いか?という視点に目を向けてもらうことも必要かと思います。

 

2023年3月15日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。