自分の成績を隠す政府

新型コロナウィルス感染症の新規感染者数は減少に転じていますが、死者数は相変わらず高い水準です。

それでも経済を回さなくては他国との経済競争で埋没していくことが予想されます。政府は感染者数の全例調査の実施を定点観測に変更する方針を立てました。感染した時の自粛期間も短縮することを発表しています。オミクロン株BA5になって人に感染させる期間が短縮したというエビデンスもないままの変更です。

 

2020年春から2年余り、新型コロナウィルス感染症に対して政府もさまざまな対応をしてきました。その対応について一定の検証もなされているでしょう。しかし、その検証について国民は知らされていません。接触感染よりは空気感染に近いマイクロゾーム感染が感染拡大の主体であることは明らかにされましたが、パチンコ屋や飲食店への営業自粛、学級閉鎖などの検証はどうなっているのでしょう。

情報を公開しないことが国民の疑念を呼び、政府は益々情報をオープンにしないような気がします。国民は間違いを批判しているのではなく、間違いを政府がどのように捉えるかをしりたいのでしょう。

子供がテストで失敗した時に失敗した原因より、次のテストにどのような対策を立てているかが重要で、失敗に目を向けないことが心配になると思います。

自分の成績を親に隠す子供は、親を信用していないのでしょう。自分の成績を隠す政府は国民を信用していないと思います。

 

2022年9月15日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。