あら、ビックリ

まだ、子供が小学生の頃、母と娘2人と4人で近所の焼き鳥屋に行った時のことです。

狭い店で、繁盛しているので、奥の席に座っているとトイレなど立つときには、手前の人に声をかけて、椅子をずらして移動する必要がありました。

私の奥の男性が、トイレに立つとイキナリ「邪魔なんだけど。」と言って私の椅子を押しました。随分と酔っ払っていて千鳥足になっていました。

一人であれば、「急に椅子を押すのは失礼じゃないですか?」などというかもしれませんが、小さな子供連れであったので、どの様に反応するか迷いました。反論する選択はないと思いましたが、そのまま黙っていたり、謝ることは、子供の教育上良くないと感じました。そこで、私は「あら、ビックリ。」と瞬間的に答えました。その男性は、「あら、ビックリとは何だ!」と拍子抜けした感じで絡んできました。おそらくもし私が「急に椅子を押すのは失礼じゃないですか?」と答えたら、暴力を振るわれていたと思います。

その時、店員の方が、「警察呼びますよ。」と止めに入りました。男性の連れの女性も私たちに謝っていました。男性は興奮していましたが、店員の方に抱えられ、たしなめられました。

私としては、ベストな対応をしたと思っていますが、その後、数ヶ月、娘たちは私のことを「あら、ビックリ」と呼んでいました。

 

2023年2月4日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。