新型コロナウィルス感染症ワクチンをどうしてうつのか?

慈恵医大では、現在医療者に対する新型コロナウィルス感染症ワクチン接種が行われています。90%程度の医療者がワクチン接種を希望しましたが、10%の医療者がワクチンを希望しませんでした。希望しない医療者の中には予防接種に対するアレルギーの既往がある方もいましたが、多くは「怖いから打ちたくない。」と言う理由です。

医療者は、多くのタイプの患者さんを診たり、医療的な知識のために予防接種を怖がる割合が多いのかも知れません。

 

ワクチンを打つことの感染しにくくなるメリットと得体の知らない怖さを比較しているのかも知れません。

 

しかし、ワクチンを希望しない部署は集簇的に認められ、当人の「怖い」と言う意志が身近な周りの人の意向によって大きく左右されることがわかります。

病院からワクチンを薦められることに嫌悪感を持つ医療者も存在します。

 

このような医療者も、多くの国民がワクチンを希望することを目の当たりにすると、「怖い」と思っていた意識も大きく変わるかも知れません。

 

人の恐怖心は、ちょっとしたことで変わります。もし、

  • ワクチンを打った人だけハワイに行ったときの隔離期間がない。
  • 友人と同じスケジュールでハワイに行くにはワクチンしかない。

となると、比較するものが友情であったり、ハワイとなります。するとワクチンを打つ選択を決めるものさしが職場のルールから友人とのルールとなり、大きく考え方が変わることもあるでしょう。

「高齢者のために若者がワクチンを打つべきだ。」と言うより、「若い人は、ワクチン打って海外行ったら楽しいだろう。」と言うロジックの方が、ワクチンを希望する若者が増える気もします

 

※2021年4月20日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。