今週初めから一部の地域で高齢者に対する新型コロナウィルス感染症ワクチン接種が開始されました。
しかし、八王子では高齢者の人口16万人に対して1900人の摂取のみで、次のワクチン供給の日程は決まっていないとも報道されています。
我が国の一般高齢者への接種開始の報道が、アピールに過ぎないという印象を持ってしまいます。
政府は6月までに高齢者に必要分のワクチンを入手できると発表していますが、重要なことは「多くの国民が、ワクチンを摂取して、何時集団免疫を獲得できるか」と言うことです。英国ではそのことが実現されつつあります。
摂取開始がいつかが問題ではなく、集団免疫を獲得できる時期が問題であることであることは、多くの人は解っているはずですが、野党もマスコミもそのことを問いただしません。
八王子で余ったワクチンを2名の医療者に接種したと言う報道もあります。医療者でワクチン接種が終わっている人は20%もいないはずです。新型コロナウィルス感染症を積極的に引き受けている病院の私の友人の医療者もいまだワクチンが接種できていません。
長野県の過疎地のお年寄りがワクチン接種し、その村ではワクチン接種の対象高齢者以上のワクチンが国から支給され、ワクチンの処理が決まっていないと言う報道もあります。
ワクチンは若年者の方が高齢者より副反応が出ます。無症状や軽症の若年者はワクチンを接種するのでしょうか?これは、集団免疫獲得のためには重要なポイントです。
集団免疫獲得への道筋は、誰が考えているのでしょうか?
昨年の今頃は、「アベのマスクを配ります」とその重要性について胸を張ってお話しされていたのが、当時の菅官房長官でした。
※2021年4月14日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。