運動習慣を失うという悪循環対処法

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、多くの人がそれまでの運動習慣を失いました。

我が国ではジムや卓球場が最初のクラスターでした。室内だけでなく、隔離生活やソーシャルディスタンスから運動の制限が起こり得ます。

社会的孤立と運動不足によって、幸福感を司る化学物質であるセロトニンドーパミンなど、脳内の神経伝達物質量が低下します。このようなストレス下では交感神経が亢進し、血圧が上昇し、血小板凝集が促進されます。こうした変化によって脳卒中や心臓発作のリスクが高まります。免疫能の低下にも関連します。

ストレスが、睡眠不足を引き起こし、血圧を上昇させることも容易に想像できます。

そもそも、運動するには、運動をしようとするマインドが必要ですが、そのマインドが損なわれているのです。

孤立→運動不足→ストレス(脳卒中や心臓発作のリスク)→やる気の低下→更なる運動不足

と言う悪循環に入っていきます。

そのためには、人とのつながりの回復、定期的な運動、健全な食生活、ストレスリリースの4つが必要と思われます。

これは、悪循環なので4つのうちの得意なものから手をつけてください。

 

※2021年4月5日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。