新しい時代の反戦運動はどの様なものなのでしょうか?

新型コロナウィルス新規感染者数は増加の一途をたどっています。国や都は「歌舞伎町を含めて無症状の若者に積極的にPCRを行っていること」が大きな理由の一つと説明しています。一方、感染がこれ以上拡大しないように「Go toキャンペーンでは症状のある人は東京から地方に出ないこと」を推奨しています。しかし、無症状の若者が多いのであれば、症状がないからと言って東京から地方に人が拡散すれば感染が全国に広がるのは明らかで、この2つの説明は矛盾しています。

 

政府もその程度のことは解っているはずで、経済を回すことに軸足を移しているようです。

国民の多くの方が「今はGo toキャンペーンを行う時期でない。」と考えていても国はそのことを修正しません。10日前とは全く感染状況は異なりますし、10日後にどうなっているかは解りません。しかし、政策決定の速度が感染状況に合わせて是正されることは期待できません。

 

マクロン仏大統領など新型コロナウィルス感染を戦争に例える人がいました。多くの戦争は国益すなわち経済のために行われてきました。湾岸戦争やイランイラク戦争も中東での石油供給を守るために行われたものと考えることが出来ます。

「Go toキャンペーン」を進めようとする国に対して感染者数の増加のために自粛要請を促すことは反戦運動に近いのかもしれません。

「新型コロナウィルス感染下では老人は自宅に閉じ込め、若い人に経済を回させる。」という声も聞こえてきます。これは私には「若い人は兵隊に行け。」と言うように聞こえます。

新しい時代の反戦運動はどの様なものなのでしょうか?

 

医療現場ではPCR件数の増加だけでは説明できない患者数の増加を確認しています。

 

※2020年7月13日時点の医師横山啓太郎個人の意見です