コロナ対応病床数は直ぐには増えません。

新型コロナウィルス感染症の拡大で政府や都は難しい舵取りをしています。既に財政が厳しくさらなる経済対策が施行できないこと、これ以上経済が停滞することが私たちの生活に大きなダメージを与えることは明らかでしょう。

しかし、それとは別に感染拡大は起こっています。政府も「検査件数が多いことや医療体制が整っていることを理由に緊急事態宣言の再発動を行わない」と明言していますが、この感染拡大に対して、緊急事態宣言解除後に具体的に何を行ったかが見えてきません。小池都知事PCR体制を強化したと説明していますが、PCR検査件数は4月中旬に対して数倍増えたに留まります。

 

都知事は現在、1000床のコロナ対応病床数を3000床に増やしているところだと強調していますが、病床を増やす具体的な方策は説明されていません。医療者の人員はどうやって確保するのでしょう?東京女子医大で看護師400人が退職希望「ボーナスゼロ、給料減額では最前線で働けない」との記事が公開されています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6a72c5ab7f559bc5c45c88a99e2d19be7f10e732

コロナの患者さんでベッドを占有することで、それ以外の病気の患者さんが入院できなくなることの対策は示されるのでしょうか?

PCR検査数でも3カ月かけて十分な数を確保できていません。病床数の増加が短時間で出来る可能性は極めて低いです。

 

政府はアベノマスクを配ったこと、都は東京アラートなどで批判されていると思っているかもしれませんが、一番心配なのは感染者が増えていることの対策が見えないことです。

 

※2020年7月10日時点の医師横山啓太郎個人の意見です