新型コロナウイルス感染症によって生まれる新しいリーダーへの期待

新型コロナウィルス感染症は社会に大きな変化をもたらしました。


医療の現場でもオンライン診察は大きく推進されていくように、お互いに対立する世代や地域の価値観が変革を送らせていたシステムが、感染症という共通の敵が出現することでWin-Winの関係を築き一挙に変化することを実感します。

様々な所で、同様の変化が生じると思いますが、一番大きな問題は選挙システムです。
今までは、高齢者がネットを用いることが難しいことなどを理由に日本では、そのような変革は遅れていました。
それが、投票所がクラスターにならないことでネット選挙が実施されることは、法整備上はおおきなハードルではありません。
感染症という共通の敵がオンライン診療同様、選挙システムの大きな変革をもたらすでしょう。

ネット選挙によって、選挙運動でのウグイス嬢もいなくなるかもしれませんし、天候で投票率が左右されることはありません。
そして、若年者の投票率が劇的に上がります。

今までの高齢者が選択する非選挙民でなく、若者が選ぶリーダーが登場し、結果として、リモート選挙を操れるリーダーは従来の政治閥の枠にこだわらなくなるでしょう。

ドイツのメンケル首相は女性であり東ドイツの出身ですし、米国では黒人や女性のリーダーが誕生しています。
一方、日本では様々な世界で、リーダーの高齢化が進むことで組織が硬直化し、世の中の進歩や、変化を妨げてきたのではないかと考えます。

そして、その背景には、日本では桜の会の問題や新型コロナウィルス感染対策で国民の支持を得られなくても、国民が政治に審判を下せるような選挙態勢になっていないことが課題ではないかと考えています。

しかし、オンライン診療のようにネット選挙の検討や実現がすぐそこまで来ているのではと期待しています。
ネットで選ばれた指導者はバーチャルな世界を重視していくことになります。
既に新しいリーダーが未来に向けて動いているはずです、期待しましょう。

※2020年5月27日時点の医師横山啓太郎個人の意見です。